悲観と楽観/A-29
 
atプラスに掲載されてきた柄谷氏の連載の最終回『世界同時革命』と、氏の近著『世界史の構造』の序文を読み終えた。時間的余裕がないので、後者については本文最終章「世界共和国」もざっと拾い読みしてみた。

『トランスクリティーク』以降の柄谷氏の著作はatへの連載も含め、ひと通り目を通してきたので、『世界史の構造』が氏のいうとおり「本書は書下ろしであるが、これまでに発表したものがベースにある。」ということが確認できた。

今年の夏は時間的余裕に恵まれそうにないので、同書はトイレにおいてでも読み進めることにしよう。氏が生涯ではじめて創ろうとしたという「理論的体系」を理解するために。

ところで氏
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