この可哀相な僕たちを/
風音
柔らかな陽射し
カーテンも開けずに
部屋でじっと
何かを待ってる
話ながら
キスしながら
ずっと
何かを待ってる
この可哀相な僕たちを
神様は見放してくれるだろうか
神様はまさか
救いの手を
差し延べたり
しないだろうか
この
泥沼に沈んだような
したたかな幸せを
神様は許してくれるだろうか
もう
時は僕たちを
見放したというのに
戻る
編
削
Point
(1)