窓際?/はるな
罪人であることなど自覚していなかった。わからなくて、わからないまま、わからない息苦しさを、当然とすることで、それについて考え始めたら、もうほんとうに物事が終わってしまうことにだけうすうす気づきながら、いた。
そうしてわたしたちはいなくなろうとした。
まったくべつべつに、まったくちがう場所で、まったく違うタイミングで。わたしたちがお互いにそのことを知ったのは行為のずい分あとのことだ。
わたしたちはそれをなんでもないことのように話した。初めての万引きとか、初めてのセックスとか、はじめての外泊とか、そのくらいなんでもないことのように。
そしてついにこのあいだ、わたしたちは窓際について話を
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