窓際?/はるな
 
いたし、そして同時に想像のなかで行われる類の願望だった。わたしたちは現実というものがとても苦手だった。現実の生活というものに(もしくは社会と呼ばれるもの)、ほかのひとびとのように乗っかることができなかった。
なぜなのかはわからないけれど、わたしたちはあらゆる場面で許されていなかった。わたしたちには人々の半分の酸素も与えられていないような、そして与えられないことがまるで当然であるかのような、息苦しい心もち。そしてさらに、わたしたちはそのことを許容していた。わたしたちはあらゆる場面で罪人で、そして罪人であるということが免罪符だった。

その局面に立っていたとき、もちろんわたしたちは自分たちが罪人
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