泣くな 駒野/……とある蛙
 
た。
もちろん負けたがだれもつまらないなどと
軽口を叩くものはいなくなった。

そして北欧の巨人との戦いは
盾と槍が縦横無尽に繰り出され
だれも君達の戦いを退屈などというものはいなくなったい。
君達の自信に満ちた戦いは
ほんの一月前に上目線だった詐欺師どもの時流を見る目に乗った絶賛の的ととなった。
そうさ君達はゲームに勝っただけでなく、
昔の基準でしかものの見れない
批評家という名の詐欺師も黙らせたのだ。

次のステージの戦いは苛酷だった。
退屈なのか。
否 重苦しいのだ
見せる戦いでは無い。
真剣な戦争なのだ。
お互いを消し合う戦い
それでも果敢に君達は攻め
あるいは攻撃を跳ね返した。
出口の無い死闘は
PK戦という名のくじ引きに

もういいよ
よく戦った。
そして押し潰されそうな緊張感の中
ボールを殺すクロスバー
だれが君に文句をつけられるのだろうか
見ているだけでだれもが胸が苦しくなる
もういいよ
君達はよく戦った
胸を張って帰ってきてくれ。
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