エセエッセー/光井 新
 
あえてじゃない。おすぎさんみたく「見なさい!」なんて言ったりしない。なぜならカンタービレしてるから。ていうかマンガもアニメもどうでもいい。
 早く夏休みにならないかな。学校へ行くと酸っぱくて酸っぱくて、よく青春を甘酸っぱいなんていったりするけれど、青春の酸っぱさってつまりは反吐の酸っぱさなのかなって思ったり思わなかったり。
 最後に一つ。学校でおもしろい事があったとしたら一つだけ、ここに書いてもいいかなって思うとしたら一つだけ。もう恋なんてしないなんて、言わせないよ絶対。そんな風に言ってきたクラスメートがいる。たぶん軟弱なヤツだ、わたしの中では、「僕」には軟弱なイメージが付きまとう。私は自分の事を「僕」なんて呼ぶ男(ヤロー)に恋なんてしない。そもそも、もう恋なんてしない、なんて私は言った覚えがない、絶対。だけどおもしろい事に、私が恋なんてしないと心の中で密かに思っていた事は事実で、もうも絶対も余計ではあったけど、あんな童貞坊やの事なんて興味ないけど、うっかり本当の私を見られちゃったみたいで、偶然っておもしろいなって、それだけ。
戻る   Point(2)