”決まり”/くろきた
もしも、もしもだよ
詩に学校みたいな”決まり”があったら、いまごろ
私はどんな詩を作っていただろうね
きっと作り方が”決められ”ていても
僕は作りたいのを止められないからさ
毎晩ひとり”決まり本(ルールブック)”を片手に
コツコツと詩を作るんだろうね
出来上がった詩はどんな詩になるんだろうね
背筋のぴんとした詩かな
いや、常に敬語の詩かもしれない
もしかしたら決められた言葉しか、使っちゃいけないかもしれないね
詩に”決まり”なんてなくってよかったな
ぼくは今、そう思うよ
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