無回転姑/
あおば
に洗われた新じゃがが得意げに話す
君は今晩、塩水で茹でられるのだと言っても
さほど気にしないようで
昼間の興奮に酔っていて意気軒昂
トウモロコシが腹空いてぶつぶつ言う前に
釜に塩水を張り
竈に火を入れてから
煮え立つ頃合いに蓋をする
無回転の勝利と国中が沸き立っているので
ここではなにも説明する必要がなくなった。
「poenique」の「即興ゴルコンダ」投稿作。タイトルは、木屋 亞万さん。
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