宇宙/山中 烏流
 
光源を探す
おおむね一畳分の
敷布団の上で

そこの始まりには
しん、とした空気があった
同時に
何かが老いたような匂いが
そこら中に漂っていて
わたしは
そこで口からの呼吸を覚えた
揺れる蛍光灯の紐を
長い間、見ていた



最近の鳥に
昼夜の隔てはなく
カーテン越しの風景には
いつも
黒い染みを見るから
少しずつ、日々に飽きていく

冗談で遺書を書いた日に
ついでで買った
強めの睡眠導入剤が
初めて、役に立ったときは
少しだけ
偶然の存在を
信じる気になった

そんなこともあった
確か、三日前の話だ


寝返りをうって

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