空白の1ページ/ナ ヲ ト
笑っているのに
悲しくなって 泣きそうになるの。
何も出来ない自分への
劣等感とか 敗北感とか
世の中への必要性なんかを
探してみたりするけど
そんなものを背負える程
立派じゃないから、あるわけなくて。
憎いほどに明日を信じる君が
本当は羨ましいだけさ、
歪んだ骨格で軋む僕に
向けられた優しい瞳は
内側から僕を殺していく
そんなこと君は知らない、
死にたくないけど
悲しくなって 消えたくなるの。
狭い世界だとしても
別れとか 出会いとか
忘れちゃうんだったらさ
案外辛くも嬉しくもなくて
広い世界に立ってみても
何れにせよ構築式は乱れないんだよ。
憎いほどに明日を信じる君に
本当は憧れていたんだ、
僕が拒絶した未来が
君を歓迎してくれることを
僕は信じているけれど
そんなこと君は知らない、
温かな君の優しさで
僕が殺されていくこと
そんなこと
君は、知らなくていい。
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