借りた詩集 西條 八十全集/ふるる
るか分かってたんじゃないか。100%勝つと信じて詩を作ってたとは思いがたい。負けそうなの知ってて、逃げろだとか怒れだとかは言わずに、死にゆく人々を美化し、称え、残った人々を慰め、鼓舞したんじゃないだろうか。と思いました。自分にできるのは、嘘でもいいからその死を「意味のある死」にすることだって思ったんじゃないか。実際、戦争を経験した当時の方が、それを読んでムカついただけか少しは慰められたのかは、分かりませんが。(敗戦後はもちろん、憎々しいものに思えただろうけど)
結果的には迷惑な話で、あの時代に詩人が全員「死ぬのかっこ悪いじゃん」「殺したり殺されたりなんて意味ないじゃん」と言ってたら、少しは違う結
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