雨の花 /
服部 剛
岸に咲いてる、雨の花
魂宿る、雨の花
その透明の面影は
何故だかいつも腐らずに
僕の隣で、薫ってゐる。
それは愛人のようであり
それは女神のようであり
いつでも胸を高鳴らせ
月夜の闇に
艶めいて
仄かに茎を、光らせる。
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