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三上あず
頭についていた紐は朽ちて
身体の紐は重さに耐えかねて千切れた
それは何かの始まりで
そして何かの終焉だった
自立を知らない人形の
糸が突然ぷつん と切れて
自由のようだったけれど
どうしていいのか立ち往生していた
期待も謝罪も何もないのに
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