朝のこと/はるな
 

明け方四時から朝の六時ころにかけて枕に頬をつけ、真昼の十二時ころに目を覚ます。ところがどうかすると、四時から、五時、六時、するすると九時頃まで眠れないことが週にいちど程。そういうとき眠ってはいけない。わたしのからだが、おそらく朝にあいたがっている。
明けゆく空というのは、なんとも不思議であきない。なぜあんなぞっとするみたいに静かになるのだろう。そこからしゃりしゃりという音がして、朝のあかんぼうがりっぱな朝になる。わたしはおもうのだけど、植物と夜は性交している。そして朝のもとのようなものをうみおとしている。あの、明け方のぞっとするよな静けさは絶頂の余韻ではないかしら。あんなに植物が湿るのは、そ
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