若葉/
桐谷隼斗
若葉 舐める
冷ややかな朝露
春の青空の下 ささやかな背徳
私の左腕のように
彼の肌は傷付いていた
固まってしまった体液があり
それが彼の悲しみだと知った
悲しみには悲しみで応えよう
ゆっくりと
私は 私と彼の歴史を重ねた
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