それでお〜しまいさ/こめ
 
さよならは聞こえない

開かない口の中で響く

飲み込んだその一言が

こんなにも辛いもだとは知らなかった

だから涙が流れた

カーレースの試合は

全クラッシュして最後に残るのは

あちこちで昇る黒い煙

赤色のマニキュアで染めた

手で貴方の心臓を触りたかった

カラクリ人形はいつも

口を上下に動かしながら

世の中を笑いとばしていた

はっきりとした輪郭は見えないけど

そろそろゴジラが破戒の限りを尽してくれるだろう

蒼い空白い曇はいらない

黒い排気ガスに巻かれる

心地好い産業革命の声

浴びるように降り注ぐ灰色の雨

特に良いところは見付からない

だから悪い所を光らせる

過激嘆きすんげき狙撃

そのスコープの先から見える

僕の姿はおちぶれて

涙を流し爽快に笑いながら

雨の中の交差点の真ん中で

狙撃されて

それでお〜しまいさ


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