『月は眠らない』/あおい満月
 
どこかで
見たことのない
同じ夜を告げるのならば
眠らずにいよう
刹那の翳りも惜しまずに

空が目を覚ますまで
満ち欠けを繰り返し
地上を見つめ続けるのは
この世界の何かが

わたしをきっと
見つめているから

わたしはただ、

信じている



                 二〇一〇年五月十一日(火)
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