歩/
蒲生万寿
土を踏み
緑匂い立つ
樹々の中を歩く
見上げれば枝の幾つも重なる隙間から
晴れ渡る空がある
歩けども歩けども
果ての無い場所であれば、どれ程楽しいだろうか
街の公園ではそうもゆかぬ
本来あらゆるものには果てが無いものだ
果てがあること自体が不自然なものだ
土を踏み
緑の中を歩み行く
果てのない歩みを続ける
この先
ずっと
そのうち
永遠というものが添い始めるだろう
止まることなく
何時までも
歩み行く
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