風船2  ーポンプからー/……とある蛙
 
んでいるので
僕は思わず笑ってしまう。

君の決意は堅いのだが
ふわふわと中空に浮かんだまま
のろのろとしか昇って行けない
鳥の嘴(くちばし)にでも触れ
パチンとわれたらもうおしまい。

ちょっと息を抜いて降りてこ〜い
また膨らまして上げるから

それからまた
昇って行けばよい
そしてまた
君は空の高さを思うのだ
内なる圧力を思うのだ。


僕はいつもいつも君を見ているよ
僕はいつまでも君のポンプだから。

※「風船」を改題改訂
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