サイエンスフィクションズ/竜門勇気
を契機に管理者側にまわれる、なんてのもいいかもしれない。
なら搾取の果てに家族を失った少年が主人公だ。彼は熱意に燃え、管理者たちと立場を逆転することに執着するだろう。
こうきたら、仲間は老人だ。彼はかつて少年と同じ境遇にあい、しかし反撃のチャンスを逃し、それを諦めてしまった天才開発者で、有能なメカニックだ。
これは非常にハリウッドである。モーガン・フリーマンのイメージで書けば、そこそこの人たちの評価を受けるかもしれない。原作の改変に困らないだろうから。
そして彼らはSFのステロタイプそのままに歴史的な発見と窮地の脱出を同時に試みる。
一番大きな問題はこれで、僕は基礎的な科学知識に乏し
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