少年の一日/エルメス
朝が来た また一日の始まりだ 洗面所でため息をつく
自転車が単なる手段になってから どのくらい時が流れただろう
携帯を見つめてるとき 見てるのは画面の奥に隠れた虚無感
完璧に生きることなど無理なのだ そう気付いて後悔をやめた
休み時間 机に突っ伏す隣の子 彼の背中が無言で語る
友達と会話している それだけで満足できるのは今だけなのか
くだらない どう考えてもくだらない なのにどうして僕は笑うの?
笑わせる 笑う 疲れる 眠くなる 布団の中で口角上がる
朝が来た また一日の始まりだ 洗面所でクスリと笑う
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