『在沖縄海兵隊グアム全移転』の白黒について/A-29
 
無い。肯定派と否定派は米軍が公開した2006年9月の「グアム統合軍事開発計画」と、2009年11月の「海外環境影響評価書ドラフト」という二つの同じ文書を読んでいながら、その解釈で対立している。お互いに読む動機が違っているからであろうし、読まれる文書に多義性があるからであろう。たがいにかけ離れた領域で孤立し、むなしく平行線を引いただけである。

 ところで、前出のジョン・マクグリン氏によれば、信頼性と客観性を有する米国連邦議会行政監査局(GAO:General Accountability Office)は、2007年と2008年に実施した在沖米軍グアム転属に関するペンタゴン計画の査定において
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