帰路/都志雄
 
帰路暮れて揺れる電車は音穿つ(で、あったなら)(で、なかったら)


ミルクティー恋人たちがこぼすから空は蕩けて星空になる 


夕焼けの残滓に向かう農夫いて暗き川原に燃やす唄声


春の日はいつしか暮れて街灯の白い光に包まれていて


戻る   Point(5)