手袋/
nick
冬が目を覚ます
もうそこまで来ているの
あたしたちを抱きしめて
変わらないことはないって
言うために だから
道端の葉っぱを眺めては
50年前のこの幹と
30年後のあたしを思って
「寒い、寒い」
立ち止まる苦しみは
誰もが知っているから
冬は
満足して去っていく
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