宇宙人sannkara/こめ
 
その小さな手で

持てるだけのオモチャを抱えて

小さな小さな小旅行

まだまだ子供だと思っていた少年は

いつしか僕らを追い越していった

時の魔法をかけられて

誰も知らないうちに大人になっていた

サイコロを振るけど

いつも出る目は赤色

どんな世界でも1番綺麗な景色でも

見る瞳に水がたまっていたのなら

その景色は歪んで見えたでしょう

みたら誰でも分かる

この星がどのようなものか

すれ違う人の群れは

全員下を向いたまま

明日という希望さえなかった

分かるかなこの気持が

なんも楽しい事がない

それが人間というもの仕事なのか

それなら産まれて来なければと

どれだけ後悔したことか

でも産まれてしまったのであれば

僕もあの群れにはいらなければならない

宇宙人さん

貴方達からみたこの世界は

どれ程愉快な世界ですか?


戻る   Point(4)