宇宙人sannkara/こめ
その小さな手で
持てるだけのオモチャを抱えて
小さな小さな小旅行
まだまだ子供だと思っていた少年は
いつしか僕らを追い越していった
時の魔法をかけられて
誰も知らないうちに大人になっていた
サイコロを振るけど
いつも出る目は赤色
どんな世界でも1番綺麗な景色でも
見る瞳に水がたまっていたのなら
その景色は歪んで見えたでしょう
みたら誰でも分かる
この星がどのようなものか
すれ違う人の群れは
全員下を向いたまま
明日という希望さえなかった
分かるかなこの気持が
なんも楽しい事がない
それが人間というもの仕事なのか
それなら産まれて来なければと
どれだけ後悔したことか
でも産まれてしまったのであれば
僕もあの群れにはいらなければならない
宇宙人さん
貴方達からみたこの世界は
どれ程愉快な世界ですか?
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