音とささやきと/番田
たぶん美しい音楽というものは、一様に譜面にオタマジャクシが奇麗に並んでいるものだから考えさせられてしまう。いろいろなことをいろいろなことではない!と、思っている。その出口がどこかにあるのではないかと。そしていろいろなことは難しいしけれど答えは見つからないのかもしれない。走っていく君はよく音楽を作る。俺は音楽を作れば音も文字を綴るのとは違った、もっと自然な同じ物だと理解できるのだろうしつぶやきのない感じ方はけれど音楽ではないのかもしれない。言葉そのものなのだ。だから文章をつづる時にもリズムをとらなければならないのだろうしメロディーは雑音と同じかもしれない。このリズムのない主旋律は伴奏との調和を持たない。
言葉に語調があるように言葉ではないことにも種類がある。ボリュームの問題であって、強い物と弱い物がある。強く激しく歌わない。これができないもののそうであるがままではないものは鳥のようにやさしく歌うし狭いジャンルがあったりもする。
自分には音楽の才能がないのだといつからかそうして気がついた。
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