in the early morning/高梁サトル
 

カーテン越しの
やわらかな陽光が
目蓋に染み込んで
僕はしあわせに泣く

夜は明けたというのに
どうしてこんなにも
かなしいのだろう

ラベンダー色した夢の輝きを
1秒が24時間になる瞬きを

あいしている

裏切りにも似た言葉を紡ぐ
この唇をもう開きたくはない

きみは去る
僕は見送る

さようなら


鐘の音が響く

美しい始まり

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