宵の街/蒲生万寿
 
ビルの間に光る雷(いかずち)を

線路脇のすえた場所から

小便と浮浪の徒の

臭いに包まれ眺める

汗まみれのTシャツに

作業ズボンの私

人の浮き沈み

善と悪

富と貧

大なるものと小さきもの

一日の終わりに

等しき今日の終わりに

閃光は走る

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