シューティング・アート・ギャラリー・シアター / ****'99/小野 一縷
体の芯へ 遠退いてゆく 温かさ
残るうちに 白い皺の波 平泳ぎで 進んで
時間から 離れた 遠くから
半目で 音の出ない ブラウン管
回して 見て 目 回して
白い皺の渦から 2回転半捻りで 落ちてきた
眩暈で 墜落しながら 爛れてる窓
流れていく 硬質な雫に 歪に映った
黄金の部屋で 上映中の 無声映画
サウンド・トラックには 賛美歌を
耽美な賛美歌?
黒人たちの 陽気な賛美歌を
BPMを 160で
電子のガムラン
電気仕掛けのシヴァ神が神楽を舞う
毛細血管の曼荼羅の迷路の果て
アフリカのガネイシャが泣いている
トリプタミンをシャー
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)