お天気雨に/maricat
 
好きよ

ねぇ もっと好きよ

いつか切れてしまうの?

知らないふりをして

くっきりと笑う裏では

欠片を必死に集めているのよ

それはまるでお天気雨に似て

光の中私を確実に浸していく

音と箱だけじゃだめよ

得体の知れない丸々としたボールが欲しいの

もう泣かないで

傘をさしていこうね
戻る   Point(3)