走り書きメモ/結城 森士
 
「敗者にかける言葉はない」

というが、誰か権威のある人の名言をそのまま自分の思考や考えに導入しているようでは、その人は単に記号にしがみついて自分を正当化しているだけの臆病な人間だ。
本人は臆病な人間で良いだろうが、世の中が、人間は臆病で当たり前だと認めてしまえば、偽善が蔓延ると思う。

そもそも、勝者と敗者というように二項対立的に記号化してしまうところに疑問を持つべきだ。
あるのは事象だけだ。後付の概念を「図式化」して、勝者と敗者に区分するのは、記号化の一つだ。

人間は、自分という存在に意味を持たせたいという欲望を持っているから、物事にいちいち意味づけをしたがる。
だから、後
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