詩をたたきのめす/岡部淳太郎
 
されるべき者たちは、いまこの日本において詩に関わるすべての者に当てはまる。ネット詩人も、朗読詩人も、地方の同人誌で細々と活動している詩人も、『現代詩手帖』などの商業詩誌に執筆している詩人も、詩の賞の選考委員たちも、すべてがたたきのめされるべきだ。そんな乱暴なことを思ってしまう。
 要するに、いまの日本に存在する詩の状況は、すべていったん見直して、一からやり直すべきではないか。そんなことをぼんやりと思っているのだが、それが無理な相談だということは重々承知している。にも関わらずこんな馬鹿げたことを考えてしまうのは、それだけいまの僕が詩をやることに疲れており、いまの日本の詩の状況に苛立っているというこ
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