詩をたたきのめす/岡部淳太郎
うもなく停滞しているように感じられてしまう。現在の日本において詩に関わるすべての人々(それには、いまこんなことを書いている僕自身も含む)は、いっぺん完膚なきまでにたたきのめされるべきではないのか。詩の書き手ではない、編集者でも、商業詩誌の投稿欄の選者でも、賞の選考委員でも、詩壇の長老でも、あるいは詩から遠く離れたところにいる一般人でもない、何か大きなもの、頭上から振り下ろされるハンマーや稲妻のように現場を超越した何かによって、徹底的に否定され、おまえたちのやっていることなど全部くだらないことに過ぎないのだと、一度たたきのめされるべきではないのか。そんなことを思ってしまう。そして、そのたたきのめされ
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