基本的な食い違いについて/山田せばすちゃん
とえば他の階層への移行はもちろんできませんし、移行につながりかねない行為としての交流、結婚等も厳しく制限されます.
もちろんその階層自体の生活レベルが極端に劣化する等、他の階層との間の利害関係が限界を超えれば、そこには反乱が起きます。そのどこが自由であり、気楽なのか、おそらく氏の想像力の埒外なのでしょう。氏が「つまりこの諺は、そうした自由人としての乞食への憧憬として生まれた言葉でもある」と書くとき、そのくだらない憧憬こそは「乞食と勤め人は完全に階層が固定されていて、そのもとで乞食の階層と勤め人の階層を自由に行き来できる」という童話「王子と乞食」のような空想に支えられていることになぜ気がつかないの
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)