Flying Cats/Oz
れに猫は
地面で寝そべって
毛繕いしてる方が
僕は好きだ
そうでしょ?
それに誰かが頬を叩いている
はいはい、
もう起きますよ
僕は目を閉じて
意識を集中する
体が浮かぶイメージ
誰かが僕を呼んでいる
誰かが頬を叩いている
「ゴロニャーン」
ベットの上
猫が僕の鼻頭を舐めていた
「呼んでいたのはお前だったのか?」
猫を持ち上げ聞いてみた
返事はない
暖房が消えていた
寒いみたいで
毛を逆立てていた
あの夢以来
家に一人でいると
誰かに呼ばれた気が起きる
もちろん
ソコには猫がいて
何か催促をしている
「ゴロニャーン」
「呼んでいたのはお前だったのか?」
そんなやりとりがいとおしいのだ
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