monologue/高梁サトル
 
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どこまでも遠浅の海岸で
白波を追いかける明方
目覚めると涙を舐めていた
すぐ熱いシャワーで
洗い流そうとしたのに
いつまでも耳奥から波の音が消えずに

こんな音
溺れる前に消してしまわないと

「頂いたジャスミン
蕾が開く前に枯れてしまいました
ちゃんと取扱説明書を読んで
朝夕水を与え
肥料も与え
出掛ける前にはベランダに出して
日光浴もさせていたのに
春にはみな花咲くと
少し過信しすぎていたのかもしれません
どうして私はこんなにも
あなたに頂いたものを育てることが
下手なのでしょうか
かあさん…」

何かを残したいと願いながら
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