笹野裕子「今年の夏」をめぐって/葉leaf
 
の交代が起こっていて、主体と客体の入れ替わりは双面的である。

次に文に出てくる動詞が他動詞の場合。「AがBを食べる」を基本形とする。

(3)「aがbを食べる」ただしabはABと無関係。
 例えば「人が肉を食べる」に「山羊が野菜を食べる」が後続するような場合。このような場合は主体のみ、客体のみが入れ替わっていて、主体と客体の入れ替わりは生じない。

(4)「BがAを食べる」
 例えば「私は夜を食べる」に「夜は私を食べる」が後続するような場合。「食べる者」→「食べられる者」、「食べられる者」→「食べる者」の両方の交代が起きていて、主体と客体は双面的に入れ替わっている。

(5α
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