祝福/
蒲生万寿
辛く悲しく惨めな時こそ
背筋を伸ばし天を仰げ
頭上に高く
望月は昇り輝く
冬の寒風にさらされているのは
君だけではない
葉の落ちた街路樹も
あの流れる雲
数多(あまた)の星々も
あるべき時、あるべき場所に現れる
君も私も
欠かす事の出来ないあるべきものなのだ
君よ歩み行け
君は万物と同様に
祝福され生きている
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