ハッピーエンド/
高梁サトル
飲み込むくらいの何かを
いつも探してた
品行方正な顔をして
先生、
僕は先生のことを鳴かすの
とても巧かったでしょう
褒めてください
僕は
良い生徒だったでしょう
愛されたくて何でもやった
殺されたくて何でもやった
そんながきんちょの頃
海水は今より辛くて沁みた
夕日は今より紅くて泣いた
傷付くことも
傷付けることも
よく知らずに
それでも確実に
強かった
あの頃
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