感情の吐露/結城 森士
 
思考を司る記号
決して蔑ろにしていいものではなかった




だが同時に、おれはいまだに確信している
記号で作られたこの幻の構築物は
さまざまな弊害をもたらす要因である

これから、おれはどうすればいいのか




1+1=2



時に許しを乞う

自分というキャラクターを発揮し
肯定できる人の、なんてうらやましい事か

正解と不正解を突き出されて
1+1=2
という誰かによって作られた決まりごとを
押し付けられない人間のなんてうらやましいことか

おれがおかしいのだ
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