世の中なんてハッピーエンド/プル式
 
で。不幸だ、と言っている人は不幸の中にある『慣れ』というものに取り付かれて抜けられないのでは無いだろうか。金がない、仕事がない、という状況でも、少なからず、この国では救いがある。そりゃ確かに、救いのないものというのも勿論あるが。自身の経験からのみ言うなら、まあ大体あると思う。
それは僕が『若い』からだろうと確かに思う。僕が年を重ねて、例えば60過ぎで仕事が無くなった場合、それってどうよ、とかも思う。でも、そこにある逃げ道もしっている。
『虫になった私』は果たして幸せなのだろうか。『鼻になってしまった私』は果たして不幸なのだろうか。作者自身では決してそうは思えない節があるのだが、読み方によってどうとでもなるだろうとも思っている。しかし、『鼻』や『虫』になってしまったら、僕はどうすればいいのだろうか。
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