世の中なんてハッピーエンド/プル式
 
れ以外の何もないただ透明な世界
それ以外の何ものでもないただ透明な鼻水
それ以外は何も必要ない透明な世界
それ以外は何も必要ない真っ白な鼻紙

幸福に満たされた狂気の様に柔くあたたかな光の中で
鮮烈なしかし実に爽やかに甘い匂いの満ちる中で
鼻をかむ事しかしなかった私は
いつしか鼻になってしまったのだ。

※ ※ ※

自分の書いた作品で多分、と言うのもなんだが、多分、鼻は花粉症だな、と思う

「幸せ」と言うのは実に様々あって、最近、大体の人はハッピーエンドを迎えられるもんなんじゃないだろうか、と甘ちゃんな考えに取り付かれて居る。取り方次第なんじゃないか、という意味で。
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