晴れた夜の日の中で/番田 
 
ていったメンバーもいるし今でも続けている人もいる。友達の一人は上場企業に入って昇進を目指していたり。友達の一人は結婚して家庭を築いたり。そんな風に彼女を抱くこともできない日々が続いていた。赤外線の中に夢はぼんやりと溶けていった。そうして、僕は言葉一つ浮かべられずにせんべいをかじったりなんかしている。

けれどそんな緑色の縞模様のカーペットを思い出しながらこんな文章を綴っていたりすると、当時のことが懐かしく思い出されたりなんかする。今日も、球児たちは寒い中で声をかけあったりなんかしていた。僕も昔はサッカーは好きだったけれど、あまり試合などには出たくはなかった。暴力事件があったからだ。そんなふうにしてサッカーは好きだったが辞めていった人間も何人か知っている。かといって球技以外はつまらなかったので、高校生だった当時は数学などの、記憶ばかりさせられていた勉強以外のことに頭を使うのが好きで、そうして、こんな晴れた日の夜などは、ギターなんかを弾いて、バンドなども今ではあれは何だったのかな、などと思い出したりする。すべては出会いなのかもしれないと。次に語ることにしよう。

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