結び/やぶさめ
 

喩えるならば
結び目を

幾重にも
重ね重ねて

遂には絡まり

千切れ
離れてしまふ糸


喩えるならば
この身への戒め

唯、幸福の為の自虐だと云ふ
気休めと知りつつ

諧謔なのかと
誰かは笑ふ

諧謔であればと
わたしは嘆く




さぁ、あといかほどで
この夢から覚めやうか
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