日々/捨て彦
 
に血を流しながら
挨拶を試みている
こちら側の
笑顔で返す練習
日付を気にせず早急に行う


簿記
ある晴れた日に君が殺され
その周りを酔っ払いがふら付く
足下がお留守ですが
上半身には
ちゃんとおる


煤けたビルの
日陰の臭い
爆発しておる
地べたが相変わらず腐っている
背虫の人間が日本語を喋る
ほぼ全部の奇怪な挙動を
無視できず
また
遅まきながらの
その日独自の参拝


我が家
蜂蜜の瓶が
高らかと無言の設置
日々がばらけて
呼吸と同じ温度で
なまけず驚いておる
物凄い難しい騒音
わかめの御浸しが
いつもながら
見事で常温で設置
物心つくとまた
すぐにお遊戯


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