わたしたち/
within
始まりは
小さなひとりぼっちの細胞だったけど
音も立てずに分裂し
手と手をつなぎ
大きな心の器になった
それを魂というなら
魂はひとつの原点だ
踏み出した一歩は
おぼつかない足取りだったけど
始まりがなければ
終わりはない
どこからともなくやってきた僕は
見知らぬ土地から交信する君と出会った
トンボの群れに誘われて
歩き回る稚児のように
無心で歩いていただけなのに
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