夜と月/kei99
 
孤独の神様は
やりたくないことばかり
逃げ出したいけど

孤独の神様は
やさしいやつだから
誰にも平等に

孤独を一つ
孤独を一つ
孤独を一掴み

やるせねぇ世の中でも
呟きひとつ凍える
鎖の言葉達

孤独の神様は
諦めちゃいけないと

孤独の神様は
挫けてはいけないと

孤独を一つ
二つ
三つまで

人と違うから
嫌われてるから
涙の色も違うから

皆平等に
皆平等に

喉が痛くても
拡声器は使わない

人に殴られても
血の味が溢れても
心までは溢れないよう

孤独の神様は
孤独の神様は

泣き虫の僕にも
トンズラしたあの娘にも

一つ二つ三つ

夜な夜な
近づいても
離れても

夜の画に
月があるように

傍にいて
傍にいて

泣き出せない夜に
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