詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
である、ひらがなの使い方によると思います。自分の子供の歩みを見守る、父親の暖かいまなざしを感じる詩で、玄関の靴に子供が置いていった小さい手のひらのような木の枝・・・という一枚の絵が浮かぶようです。その、小さき木の枝と子供への愛しさを通じて、なにげない日常に潜む愛しいものたちの存在に気づいてゆく、詩人のまなざしを感じます。
子供の歩みの後から、見守るような父親の足跡が連なるような描写は、誰もが密かに求めていることで、印象に残りました。
「ガーデン」・・・キキさん
まず、1連の(わたしの、昨日までのすべてを照らす明け方の夢を更新して)という2行がとてもいいと思いま
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