(追悼文)石原大介さん?『だんすがすんだ』を傍らにして/バンブーブンバ
こうした追悼文をしたためようか、迷いました。きっと誰かがそうしてくれるであろうし、昨日今日の出来事だったから、心のブレを伴うほどの時間であるし、言葉も掬っては零れてしまうだろうと、思いを巡らしていました。そもそも石原大介さんを私は存じ上げません。一年前から、同じくして、彼も投稿し始めたくらいの、「同期生」のような感覚に捉われていたからかもしれません。新聞紙で肌を切ってしまったような、明日には忘れてしまうようなものなのに、妙に知覚されてしまう擦り傷みたいなあえかな感覚。お会いしたこともないのに、不幸にも彼の死によって、逆照射される。きっと、存じ上げない私のような人間であるからこそ、追悼文をしたためる
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