堕落論/……とある蛙
 
足下(あしもと)は悪くなる。
そんなことすらあいつらには分からない。

自分で幸せだと思っている以上の欲望の達成感。

そのおあまりを人に分け与えることは
さらなる欲望の達成でしかない。

(堕落とは自分のことだ。)
結局そう思った。
(堕落とは自分のことだ。)

一生をかけて悲惨を経験することが
堕落した者である。と思い

とすれば
ありとあらゆる人の悲惨を
一緒に悩んで経験している今。
これを堕落した者と言わずして何が堕落か

宗教者はすべて堕落している。
堕落していないと思うことすら堕落の始まりだ。
解決など無いし、

堕落したまま一緒に生きるのだ。
その勇気のない者は
人を非難してはならない。

結局何も消滅していない
ほれそこにそのままある。

詩の狂気の復活だ

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